子ども抜毛症

子ども抜毛症について

子ども抜毛症、親はどうするべきか

私は、抜毛症歴18年で、ついこの1年でほぼ完治した人間です。

 

実は結婚もしていて子供もいるので、「自分の子供が抜毛症になったらどうしようか……」という不安は常にあります。

 

ここでは、抜毛症と戦い続けてきた私の実体験を交えながら、子どもが抜毛症だったら親はどう接していくか?克服に向けてどうサポートしていくべきか?ということをお話したいと思います。

 

 

管理人の抜毛症との闘いの記録

抜毛症の始まりは中学生のとき

 

私の抜毛症との戦いは13歳から。自分の場合は13歳、中学1年生の時でした。

 

テスト勉強のストレスにむしゃくしゃしていて、気づいたら床に大量の毛髪が落ちていて「なんだこれ!?」と驚いたのが最初です。

 

ちなみに、自分の頭髪にコンプレックスを感じており、頭髪への執着心が強い子のほうが、抜毛症を発症しやすいと思います。自分もその例に漏れず、案の定髪質や髪型に自信がなかったです(涙)

 

 

抜毛症になる子はこういったキッカケ↓で発症するケースが多いようです。

 

  • アホ毛や縮れ毛や白髪を抜いているうちに、毛を抜くのが気持ちよくなってしまって辞められなくなってしまう
  • イライラした時に頭を掻きむしるのと同じような感じで、イライラすると髪を抜くようにしまう

 

世間ではよく抜毛を自傷行為のように捉えている親御さんが結構多いんですけど、自傷行為として抜毛をする子は本当に極少数です。

 

私もそうでしたが、大半の子は、抜毛が気持ちいいから抜毛しているんです。

 

ここの認識を間違えると、お子さんとのコミュニケーションで間違いなく歪が生まれますので、ご注意下さい。

 

詳しくは、>>抜毛症の原因<<のページで解説していますので、参考にして下さい。

 

 

 

抜毛症が母親にバレる!

 

抜毛した大量の毛はそのままゴミ箱に捨てていたので、母親には即座にバレました。

 

ハッキリとは覚えていませんが、「あんた、最近髪の毛抜いてるでしょ?」のような比較的ライトな感じで聞かれて、カミングアウトしたのが最初でした。

 

これが、抜いた髪の毛をテーブルの上に置かれて、家族会議みたいな深刻な空気で詰問されたら、カミングアウトできなかったかもしれません。

 

その時は私は抜毛症なんて言葉も知らなかったので「自分はいけないことをしている」という自覚はありませんでした。

 

もし、あの時親の反応から「髪の毛を抜くのは悪いことなんだ…!」と感じてしまったら、私は嘘をついていたかもしれません。

 

ここで、子供が「自分が悪いことをしている。隠さなきゃいけない」と感じてしまうと、親の力で解決に向かわせることはものすごく難しくなります。

 

 

 

どんどん悪化していく抜毛症

 

母親も特に危機感を感じておらず、その場は「ハゲるからやめときなよ(笑)」くらいな感じで話は終わったと思います。

 

しかし、話し合いの後、症状は悪化していきます。

 

2週間後くらいにに、ものすごく大量に毛を抜いてしまい、頭に完全なハゲが出来てしまいました。

 

朝、洗面所の鏡を見て愕然としました。母親に学校に行きたくないと話しました。

 

母親は私のハゲを見て、ようやく事態の深刻さを理解し、私を休ませてくれて何と仕事も休んでくれました。

 

その日は家族会議をしました。

 

  • いつ頃から抜いているのか?
  • どうして抜いてしまうのか?
  • 学校はどうするのか?

 

などを聞かれて、私は一つづつ答えていきました。

 

ココ、すごく大事なんですけど、私は学校を休んだことに罪悪感を感じており、母親も仕事を休んだことに、悪いことをしていると認識していました。

 

「どうして抜いてしまうのか?」という話し合いの中で、私は原因としてストレスをあげました。

 

中学での人間関係がうまくいってないとか、家が貧乏でコンプレックスを感じている、などです。

 

これらは確かに当時の自分の悩みといえば悩みでしたが、今にして思えば母が納得しそうなそれっぽい理由を挙げてみただけという感じが強かったです。

 

 

ところが母はこれに罪悪感を感じてしまい、抜毛症に関する本や強迫性障害に関する本など、色々な本を買うようになりました。

 

ただ、当時の抜毛症に関する論調は、「家庭に大きな問題があり、その為に抜毛症を発症する」というものが大半を占めており、母親は私に対して気を遣い、遠慮をするようになってしまったんですね……

 

ようするに今起きている事態を、深刻に捉えすぎるようになってしまったんですね。

 

 

 

あくまでこれは私個人の考え方ですが、子どもが抜毛症を発症してしまったことを親が深刻に捉えるのはナンセンスだと思います。

 

親が罪悪感を感じていると子どもは気づくので、抜毛症を言い訳にするようになったりするんですよね。
何かあったらその都度、抜毛することが自分の盾となるので、次第に抜毛=自傷行為となっちゃうわけです。

 

何となく抜く

気持ちいいから何度もやる

それが癖になっちゃう

習慣化してしまう

 

抜毛は悪いことだという自覚が無く、自制心も大人と比べれば弱いのでブレーキが効きにくい

 

子どもの抜毛症ってそんなもんなんですよ。

 

なので改善策は、ブレーキが効きやすい環境を整える。子供と同じ目線で話すということが大事だと私は思います。

 

 

抜毛症の子を持つ親は、気づくキッカケを与える事が大事で、直接的に厳しく注意するのはよくないでしょう。

 

子供が自分の意志で抜きたいと思った時や、少し抜いてしまった時に、「抜毛はダメだ」「やめよう」「抜毛を辞めれば、美容院に行ってお洒落な髪型ができる」というように、その都度、自発的に思ってもらえるように気づかせてあげるくらいがいいです。

 

駄目なのは、親が過度なプレッシャーを与え、それが子どものストレスになりメンタル面で委縮してしまうことです。
そうなれば抜毛症は抑えるどころかますますヒートアップしてしまいます。

 

 

精神科へ・・・・・・

 

その後、私は母親と一緒に精神科へ行きました。行った、というより無理やり連れて行かれた感じです。

 

当時の私は、自分が病気だなんて思っていませんでしたから、「精神科に行かない?」と嫌から言われたた時はものすごくショックで、強く抵抗しました。

 

母親としては事態が深刻で、自分ではどうにも出来なかったので、藁にもすがる気持ちだったんだと思います。

 

さて、精神科に半ば無理やり連れてこられた私ですが、そこでは更なるショックを受けました。

 

先生「坊主にして軍手で生活するしかないね。後は手を縛るとか。」

 

 

思春期で自分の髪型に対してコンプレックスを抱えていた私に対して「坊主にする」って………
この言葉は自分にとってはものすごく強烈で、ショックを通り越して怒りすら感じました。

 

軍手というのも現実的とは思えませんでした。
現実的じゃないということはつまり、「お前は普通じゃない。病気なんだ」と暗に言われているように感じました。

 

最後の「手を縛る」なんてもう最悪でしたね。まるで自分を狂人扱いのようじゃないですか。
今だったら人権侵害で問題視されそうなレベルです。

 

 

これは、母親の病院選びとそこの先生がダメすぎましたね。理屈は分かりますが、子どもへの思いやりゼロです。
まあ、当時は今より抜毛症への理解も浅く、そこはガチな精神科だったので、仕方が無かったんだと思います。

 

その一件以来、自分は精神科が本当に嫌になってしまいました。
何度も母親に「別にいい心療内科があるから行かない?」と打診されても、頑なに拒否するようになってしまいました。
結局、17歳まで行きませんでしたね。

 

 

当時の経験から確信を持って言えることがあります。 
それは、

 

病院はまず親が1人で行って、先生の考え方や人間性を確認した上で子供を連れて行くべきです。

 

あと、抜毛症は精神的なウェイトが非常に大きいので医者に行けば万事OKってものでもありません。
期待しすぎると駄目だった時の落胆も大きいので、親としても程々の期待で臨むべきですね。

 

 

マラソン大会での大惨事、そして不登校へ…

 

抜毛症は全く治る気配はなく、毛が薄い箇所はどんどん広がっていきました。

 

カツラ屋さんに行ったり、アデ◯ンスで増毛してみたり、高い育毛剤を買ってみたり色々しましたが、最終的に毛髪が増えるように見えるスプレーをして、学校に行くようになりました。

 

でも、これ、汗や雨で落ちるんです。それが仇となりました。

 

トップページで書きましたが、マラソン大会中に雨が降ってスプレーが落ちてしまい、顔と体操服が真っ黒になる大事故が起こってしまったんです。

 

生徒はもちろん、先生すらドン引きしていました。今でも思い出したくない、私の人生で最悪の出来事です。

 

これで私は半年程度、登校拒否をするようになってしまいました。
進路も志望校は諦めてプールのない高校一本に絞ります。

 

色々と、人生が狂い始めます。

 

 

抜毛症は治らないまま大学へ

 

不登校で引きこもったからといって抜毛症が治るわけもなく。高校は何とか卒業しますが、抜毛症の不安はそのままに大学へ行くことになりました。

 

田舎から都会の大学への進学だったので一人暮らしが始まりました。

 

一人暮らしだと両親の監視はなくなって抜毛し放題なので、抜毛癖は中高時代以上に悪化してしまいました。

 

人目がどうしても耐えられなくなり、結果的に2年で大学を中退することになりました。

 

こうなってしまったのは、完全に自分の責任だと思っているんですけど、親目線でいえば子どもを監視下に置ける高校卒業の18歳までに、どのように完治させるか?というのがひとつの勝負になると思います。

 

 

 

多くの子は抜毛症すぐに治る

私は重度の抜毛症だったので、治すのに18年もかかってしまいました。

 

でもこれはあくまで一つの事例であって、多くの方は抜毛症になっても1年とかそんなもので治ります。

 

深刻化、長期化するのは、抜毛症が出る人の10%とかそんなものだと思います。(私の抜毛仲間の例を見ても)

 

抜毛症の原因って複合的に絡み合っているので、どういう人がなるのか?何をすれば治るか?といったことは断定できませんが、ポイントになるのは以下の三つだと思います。

 

  • 「抜毛はダメだ」と思う気持ち
  • 抜毛したくなる衝動の頻度
  • 抜毛の気持ちよさ

 

この三つが悪い方に転ぶと抜毛症が酷くなり、軽ければ改善に向かうんじゃないかと思います。

 

親としては、

 

・抜毛はダメという意識を常に子供が持っていられるような環境づくり

 

(抜毛に関してフランクに話せる関係や、自信を持って友達と遊んだり恋愛ができる環境作り⇒オシャレとかですね、子供に未来の希望を持たせるような環境作り等)

 

・抜毛したくなる衝動を抑えられる環境づくり

 

(気づきを与える程度の適度な監視、勉強をリビングでさせる等)

 

この2つで子供の理性をサポートしてあげる事が重要だと思います。
気持ちよさに関しては、どうしようもないですからね。

 

 

一番いけないのは、ルールで子どもを雁字搦めに縛る事だと思っています。

 

行動療法なんかを見ると、ルールなんですよね。

 

あれは、自分で自分にルールを課して、それを実行できるから効果があるわけで、第三者がルールで縛ったってムダなんですよ。
あれをやった所で嘘や隠し事が増えるだけです。(実際に私がそうだったので……)

 

 

まとめ

 

正直、正解という正解はないので、子供の目線でどれだけ考えられるか?子供が自分でどういう対処方法を選択するのか?という、これら選択を正しい方法に導いてあげるしかないと思います。

 

ちなみに、子供の抜毛が重症化してしまっている場合は、坊主+ウィッグが最も無難だと思うので、自分が親なら、その選択を早いうちにさせると思います。

 

参考にしてみて下さい。

 

 

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